ごあいさつ

greeting

患者さんにとって優しい治療
それはやり直しのない治療

治療のやり直しのため撤去された歯

使用されなくなった入れ歯

治療したところが長持ちせずにすぐ悪くなってしまった、治した所以外の場所が次々と悪くなる…そんな経験は御座いませんか?
いずれも症状が出ている部分だけに着目した応急的な治療の繰り返しが原因です。
写真は当院で1年間に治療のやり直しになった歯の一部です。
これらは決して特別なことではなく、現実には行われている治療の約7割が一度行った治療のやり直しなのです。

歯の治療では、咬み合わせのバランスが重要で、人は片足だけで立つことが出来ないように、お口の健康は28本すべての歯が健全な状態で初めて長期間維持する事が出来るのです。
応急的かつ部分的な治療は1回の治療は短期間で終わったとしても短期間で再発する可能性が高く、長い目で見ると多くの歯を失い、時間的にも経済的にも損をする結果になってしまいます。

私たちは患者さんにとって優しい治療、それは長持ちしてやり直しの少ない治療と考え、
これを木村歯科医院のフィロソフィーとしています。

長持ちさせるための8つの誓い

1

口の中全体を診査します。

→すべての歯が健全な状態でないと一部に無理な力がかかってしまいます。

2

歯周病の治療をしっかりします。

→歯を失う原因の7割は歯周病です。

3

出来るだけ、歯を削りません。

→天然の歯に勝るものはありません。一度削った歯は元に戻りません。

4

出来るだけ、神経を取りません。

→枯木と同じで歯が割れやすくなります。

5

根の治療をきちんと行います。

→数年後、歯茎が腫れることがあります。

6

適合のいい、被せ物を入れます。

→わずかな隙間でも虫歯が再発します。

7

かみ合わせを厳密に行います。

→悪いかみ合わせは全身症状につながります。

8

きちんとメンテナンスを行います。

→これを怠ると1から7が無駄になってしまいます。

老前完治(7028)のすすめ

日本は現在世界一の超高齢化社会を迎えています。そんな中、高齢者の口腔の健康、言い換えれば健康な食生活を確保するために国、歯科医師会を挙げて8020の実現に向けて努力しています。

高齢者にとって美味しく物が食べられるというのは体の健康はもとより精神的な安定やゆとりにもつながる大変重要な要素です。また咬む事で脳が活性化され認知症の防止にも効果があることが解っています。それでは高齢者が一生、お口の健康を維持するにはどうしたら良いでしょうか。それには老前完治を目指すことが大事だと感じます。
老前完治とは高齢者予備軍ともいえる60歳台、すなわち定年後で時間的にも経済的にも、ある程度余裕のあるこの時期に全ての歯科治療を済ませておくことにより、70歳には義歯を含めて28本すべての歯がある(すべての歯で咬める)とうい状態にすることです。いうなれば8020の一つ手前の目標7028です。
70歳から80歳までの10年間というのは、小学校1年生からの10年間の成長が著しい時期に匹敵するほど、歯の喪失を含め急速な体の変化がおきます。肉体の衰えも急速にやってきます。ですから足腰に強さのある、他人の介護を受けないで通院できる状態、すべての治療に耐えられる体力のあるうちに完治を目指すのです。

お口の健康を長期的に維持させるためには

歯医者で治療を受けて自分の想像よりも随分期間が長く費用もかかったという経験は御座いませんか。
患者さんは誰でも治療に関して「早い・安い・痛くなく」の3つを希望されます。それは歯科医にとっても同じでそのように治療できればそれに越したことはありません。しかし歯科には治療した歯を出来る限り「長持ちさせる」という、ある意味、製造業の品質保証のような部分があります。歯科の治療には何百ものチェック項目がありその数は脳神経外科にも匹敵するものです。しかしその大部分が短期的には患者様に解らない為、ないがしろにされているのが現状です。
家を建てるときも表面には現れない基礎工事が大切なように、歯を長持ちさせるためにはどうしても時間が掛かったり、多少の痛みを伴ったりする治療が必要だったり、時には保険が利かない治療が必要になる場合があるのです。そこに患者さんと歯科医との意識のギャップが生まれるのです。歯科医の役割はほとんどがそのギャップを埋めるためのものといっても過言ではありません。

歯医者の義務と患者の権利

それではそのようなギャップはなぜ生まれるのでしょうか?それは患者さんが自分の治療法を選択するための判断材料が示されていないことにあります。十分な説明なしに削られた、良く解らないけれど先生がいいと言うから治療した。質問すると嫌がられそうだったので聞けなかった、これでは患者さんのお口の健康に対する意識が高まらずやり直し治療の繰り返しにも疑問を感じなくなってしまいます。
当院ではどうしてこのような状態になったのか、このまま放置するとどうなるのか、それに対する治療法は何があるのかそれぞれの治療法のメリット、デメリットを説明し選択肢を示すことが歯科医療の義務でありその上で自分の希望する治療を選択するのが患者さんの権利であると考えます。もちろんリスクを十分に理解した上で、治療しないという選択をされたとしてもそれは患者さんの当然の権利であり何ら後ろめたさを感じるものではないと思います。

院長プロフィール

木村歯科医院 院長
木村 学

昭和43年1月23日生
3女の父
趣味 マリンスポーツ

院長ブログもご覧ください

  • 平成4年 日本歯科大学卒業
  • 日本顎咬合学会咬み合わせ認定医
  • 歯科医師臨床研修指導医
  • 日本歯内療法学会会員
  • 日本臨床歯周病学会会員
  • 深谷中学校 学校医
  • JSCT所属
  • 3iインプラント学術研修  修了証取得
  • 歯周組織再生誘導法研修 修了証取得
  • JIADSペリオコース学術研修 修了証取得
  • JIADSペリオインプラントアドバンスコース学術研修 修了証取得
  • JIADSDr.猪子アドバンスGBRコース学術研修 修了証取得
  • 百瀬矯正塾 学術研修 修了証取得
  • Dr.相原プチ矯正セミナー 学術研修 修了証取得
  • CRMD研修会 学術研修 修了証取得
  • サイナスリフト実践セミナー 学術研修 修了証取得
  • インプラント矯正セミナー 学術研修 修了証取得
  • JIADS補綴コース学術研修 修了証取得
  • 河原先生総義歯セミナー受講 前歯でも噛める義歯認定医取得