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プロビジョナルレストレーション(精密仮歯)の役割

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2021.12.31
院長ブログ
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歯の治療では治療途中に仮歯を作ることがよくあります。特に虫歯や歯周病が進行した人ほど治療期間が長くなるので見た目が悪くならないように噛めないことがないように必ず仮歯が必要になってきます。
治療の順番としては仮歯が入った後に型取りをして本物の歯を作るのですがもし仮歯と本歯で形が大きく違ったらどうでしょうか。一般的には仮歯よりも本歯のほうが精度が高く材質も丈夫なため一本や二本の治療では問題にならないことが多いでしょう。
しかし本数が6本以上で特に前歯の場合だったらどうでしょう。前歯の歯並びは見た目の印象を大きく左右します。仮歯は調度良かったのに本歯になったら出っ歯になった、仮歯が短かったのでもう少し長くしてほしいと希望したのにあまり変わらなかった。など前歯に不満があると患者さんにとっては大きな失望となります。
このようなことがないようにするためにはプロビジョナルレストレーション(精密仮歯)を入れそれを患者さんの希望に合うように形を治しながら調整し、その形を正確に本歯に再現する必要があります。プロビジョナルレストレーション(精密仮歯)の役割にはこの他にもより噛みやすい形や歯ブラシの当てやすい形を追求するなのど重要な役割があります。口で言うのは容易いですがそれはミクロン単位の盛り足しを繰り返す非常に緻密で時間のかかる作業です。
当院ではの保険外の歯で本数が多い場合や形態が特殊な場合にははすべて無料でプロビジョナルレストレーション(精密仮歯)を入れ美しく機能的で清掃性の高い義歯を入れるよう心掛けています。

交通事故で前歯が欠けてしまった患者さんです。その他にも虫歯が多数ありました。

プロビジョナルレストレーションを入れ形態の確認をしました。

中切歯をもう少し見えるようにしてほしいとの希望で形態を修正しました。

もう少し歯に膨らみが欲しいとの希望で形態を修正しました。

物が詰まりやすとのことで形態を修正しました。

オールセラミック前歯が入りました形態修正に約3か月程かかりましたが患者さんは形態も色も清掃性も大変満足されていました。