臨床歯周病学会関東支部研修会に行ってきました
2019.2.12
院長ブログ
DR
少し前になりますが東京医科歯科大学で開催された臨床歯周病学会関東支部会に行ってきました。今回のテーマは「歯周矯正」です。
聞きなれない言葉かと思いますが歯周病の人に行う矯正治療という事になります。
一般的には矯正治療は子供が顎の成長期にやるもの、歯周病は中高年以上の病気と思われていて、この二つが結びつくことはあまり想像がつかないと思いますが、実際には大いに関係していて歯周病で歯が揺れてくるとそれによって歯が移動を起こし、歯並びやかみ合わせが悪くなり更に歯周病を悪化させるという悪い循環を引き起こしてしまうのです。
しかし旧来から縦割りの医局制度では矯正は矯正だけ、歯周病は歯周病だけ治すことに主眼が置かれ、この分野はエアポケットのようにすっぽり抜け落ちている状態でした。
近年、歯周病やインプラント治療が目覚ましく進歩したおかげで今まで数多くあったにもかかわらずまったく手付かずだった歯周矯正という分野が改めて脚光を帯びてきたのです。これからますます増えるであろう歯周病が悪化して歯並びが悪くなった人を救うため当院でも特に歯周矯正治療には力を入れて取り組んでいきたいと思います。