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バイオフィルム(プラーク)って何?

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2023.6.27
スタッフブログ

コロナウイルスで世の中が大変疲弊しておりますね、皆様の体調はいかがでしょうか?

無理はなさらず、お体とお心を大事にお過ごしいただけますと幸いです。

さて、手洗いうがいの徹底や、アルコール消毒が有効だということは皆様ご存知かとは思いますが、お口の中の清潔を保つことも細菌、ウイルス予防に効果的です☝️🏻✨

 

例えるならば歯は食器のようなものです。食べ終わった後に洗ってあげないと汚れはそのまま残ります。汚れの着いた食器を洗わずに繰り返し使えば、汚れの上に汚れが……どんどんついていってしまいますね😱そうして最初の汚れはしっかりとこびりつき歯磨きでは落ちなくなってゆきます❗

汚れは最初、食べカスです。お口の中に住むミュータンス菌は食べカスの中に含まれる「糖分」を栄養にして暮らし、人と同じように排泄します💩菌の排泄物は「不溶性グルカン」と「酸」の2つです。

このうちの「不溶性グルカン」はネバネバしていて、歯にくっつき細菌達のすみかになります🏠このネバネバの中に細菌がたくさん住み着いたものを歯科では「バイオフィルム(プラーク)」と呼んでいます。

実はキッチンやお風呂の排水溝の周りにできるヌメヌメも同じバイオフィルムです、あれが口の中にもあると思うと、いい気持ちはしないですよね…

1度住み着いてしまえばさらに家を大きくするのは簡単です、バイオフィルムは2日目、3日目には最初の薄さに比べ急激に厚みを増して、より落としにくく強固になっていきます。これが歯石です🏰そして住む菌の数も、大きさの分だけ増えます😈

バイオフィルムを根城に増えた菌達はもうひとつの排泄物、「酸」で歯を溶かしします。これがどんどん進むと虫歯になります。そして歯ぐきの中に入り込み、歯茎に炎症を起こし、骨を溶かすと、これが歯周病です☝️🏻

数日だったら大丈夫じゃないかと思うかもしれませんが、その数日の間にも菌はものすごい数が増えてどんどん活発になっています。菌のすみか、「バイオフィルム」はまだ小さくやわらかいうちであれば歯ブラシで簡単に落とせるので、毎日、食後の歯磨きが大切なんです🍙✨

食後30分以内が菌が活発に動き出す前の時間ですのでオススメです🌱

歯の本数は全て揃っていれば大人で32本、親知らずがなければ28本です。

それだけの数を磨くのは大変ですよね…ですので磨く時間をたっぷりかけてあげることが大切です。お風呂につかりながら、テレビを見ながら、少しお行儀が悪いかもしれませんが、ながら磨きはきちんとブラシが当てられれば大変効果的なんです😀

歯の隅々までブラシを当てることは実はとっても難しいので、ぜひ歯医者でブラシの当て方を聞いてみてください☝️🏻ブラシ以外にも効果的なお掃除グッズもございます、人に合わせた道具選びもきれいのコツです✨

お口に中にはミュータンス菌以外にも数億の菌が存在しています。全てが悪い菌ではありませんが、呼吸をした時などに入ってくる菌もネバネバに住処があるとお口の中に留まりやすくなります、歯磨きをすることで滞在菌を減らすことが、全身の予防にも繋がります☺🌱

ぜひこの機会に、歯磨きをすることは虫歯予防、歯周病予防のためだけではないことを意識してみてはいかがでしょうか🍵

DH 原