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●予防ですべてが解決?

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2015.11.19
院長ブログ
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予防医療の高まりとともに症状が出ていなくても定期的に歯科を受診する方が多くなっています。その一方で定期的に歯科を受診していたにも関わらずどんどん悪くなっていくので心配になったと来院される方も、ときどき見られます。このような患者さんのお口を調べてみると虫歯の治療はすべてやってあっても歯周病治療をまったくやっていない方が多く見られます。

予防とはその名の通り、健康な状態を維持することで、すでに重症化しているものを治せるものではありません。患者さんが言うには歯周病の検査すらしたことがなくただ歯ブラシを頑張ってくださいとしか言われなかったそうで、まさかこんな悪くなっていたとはと深く失望しておられました。

歯周病は「静かに進む病気」なので初期の段階では自覚症状はほとんどありません。この時期に歯周病の診査診断ができるのは歯科医師か歯科衛生士しかいないのです。予防は痛くなく早く終わり、治療は痛くて長くかかる、こんなイメージから予防が治療の逃げになってはいけません。

このような患者さんをこれ以上増やさないためにも、決して予防ですべて解決するものではなく適切な治療を終えて初めて成り立つものという当たり前の現実をしっかりと理解することが大切です。